水と塩は、人間が口にするものの中で、唯一の無機質。
この二つは、身体の中の電解質バランスをとるのに、非常に重要な役割を果たします。
電解質のバランスは、身体にとっては健康の基盤とも言え、これが整っていないと、機能するはずの身体も、その力を発揮しにくくなってしまいます。このことから、水と塩の摂取は、身体を健康に保つための必須事項のうち、最も重要性が高いと言っても、過言ではないでしょう。
塩に関しては、天然塩を摂ることが大切ですが、その上で、汚染されていない塩を選ぶことも外せません。
天然塩の種類
天然塩には、次の4種類があります。
1) Fleur de Sel:塩の花
Fleur de Selは、海塩です。海辺に並べられた塩田で、海水が太陽と風によって乾かされた後、表面に残る塩のことを指し、製造過程に何の手も加えられていない塩です。マグネシウムとカルシウムの含有量が高いことと、結晶が大きいこと、水分が多めに含まれていることが特徴です。この塩は、調理用ではなく、サラダなどに振りかけて食するものになります。
近年では、プラスチックによる海水汚染が進んでおり、Fleur de Selに関してはミクロプラスチックの含有量が高くなっているとの報告もあり、購入するのであれば、ビオの製品にすることをお勧めします。
2) Meersalz:天日塩
Fleur de Selと同じ海塩です。日本でも、日常で見かけることの多い塩ですね。
Fleur de Selと同じく塩田を使って作られ、機械を使って採取されます。理由は定かではありませんが、Fleur de Selと違って、ミクロプラスチックの含有量は高くないとされています。
3) Steinsalz:岩塩
かつて海であったところの山で採れる塩です。環境汚染の影響を受けることなく、自然の時間の流れの中で乾燥された塩のため、安全性が高くなります。
4) Kristallsalz:ヒマラヤ岩塩
こちらも岩塩ですが、Steinsalzと称される岩塩とは、岩塩にかかる圧力が違う場所で出来るため、ミネラルの含有量などが異なるのではないかと言われており、ピンク色や赤みがかった色をしています。ミネラルが豊富で、療養や治療に使われて来た歴史があります。
お勧めの塩
日本人には、常に海から塩の恩恵を受け続けて来た歴史があるので、海塩の方がお勧めです。海塩には、岩塩にはないヨウ素が含まれており、塩からヨウ素を摂取してきた生活に近い形で、食生活を継続するということは、ドイツで日本人の健康を守る礎になるのではと考えております。
ただ、海塩は、環境汚染の影響を受けているので、ビオの製品をご用意されることをお勧めします。
また、甲状腺機能亢進症などの病気がある場合などで、ヨウ素の摂取量を押さえたい方には、岩塩の方がお勧めですが、それに関しては、ご自身の健康状態についてよく知っている専門家とお話しされてみることを、お勧めいたします。
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