2024年4月10日水曜日

すこやかドイツ 必需品[3]:安眠グッズ

 しっかり眠れるということは、健康を維持するのに、大切な要素の一つです。

ここでは、睡眠の質が低いのではと感じる時、自分で見直してみる点、また、試してみることのできるものについて、ご紹介させていただきます。


見直してみる点

1.  寝具が保つ温度

 “ドイツに来てから睡眠の質が低下した”と、感じる場合、寝具が十分に暖かくない可能性があります。

ドイツは、日本に比べて湿度が低く、身体が冷えていることに気がつかないまま過ごしてしまっているケースが、少なからずあります。特に夏は、知らないうちに身体が冷えていることが、珍しくありません。基本的に、ドイツ人のみならず、その他のヨーロッパ人、アフリカ人や、インド人、アラブ人などは、基礎体温が高く、日本人が、そのみなさんと同じ位の薄着をしていると、特に女性は、身体が冷える可能性が高いです。街を歩いている人々より、一枚は厚着で過ごすように気をつけましょう。

それと同じことが、睡眠時にも起こり得ます。十分暖かいし、眠れていると感じていても、実は、もう少し暖かい方が、眠りの質が上がり、疲れが取れやすくなることに気がつかずに過ごしていることがあるからです。『もう少し暖かい寝具でも大丈夫かな。』と思われる方は、試しに布団や毛布を一枚増やしてみてください。寝室の温度を上げるより、寝具を暖かいものに変える方がお勧めです。また、湯たんぽを使われていない方は、用意して使ってみるのもお勧めです。電気毛布は、お勧めしません。

2.  部屋の明かり

 基本的には、暗い部屋で就寝することをお勧めします。もし、街中に住まれていて、近隣の明かりが窓から差し込んでくる場合、遮光カーテンなどを用いて、部屋が暗くなるように工夫してみましょう。睡眠の質を下げない光は、裸の火の光だけと言われています。

ただ、少し明るくないとぐっすり眠れないという方や、明かりがないと眠れない日というのはあります。そういった場合には、ご自身が最も眠りやすいように、明かりを調整してみましょう。

暗い部屋で寝ることは推奨されていますが、睡眠に関しては、快眠できることが、最優先されるべきでしょう。

3.  就寝直前のブルーライト

ご存知の方も多いと思いますが、就寝直前にスマートフォンやパソコン、タブレットなどを使用して、ブルーライトを浴びると、寝付きが悪くなるとされています。就寝前は、そういった機器の使用を控えるようにしましょう。



試してみること

アロマスプレー(またはオイル)

睡眠環境を整えてみて、それでもぐっすり眠れない場合、最初にお勧めするのは、アロマスプレーです。(もしくはアロマオイル)

ドイツには、Primaveraという世界で最も品質が高いアロマオイルを生産する会社のうちの一つがあり、アロマオイルを扱うお店も、多くあります。オイルでもいいのですが、スプレーの方が使い勝手が良いので、あまりオイルに馴染みのない方には、そちらがお勧めです。

お店にあるテスターの中から、気分が落ち着く香りを選び、寝る前に寝室でスプレーの頭を数回プッシュしてみてください。(オイルの場合は、アロマストーンを用いるか、お皿の上に木綿の布を置いて、その上にオイルを数滴垂らす方法がお勧めです。)

小さなお子様と寝室が一緒の場合には、就寝の一時間ほど前に寝室にスプレーし、ベッドに入る時間には、香りが殆ど残っていない状態にしておくことをお勧めします。香りの成分は、匂いが分からなくなっても空気中に残り、効果も残存します。

なぜこの方法をお勧めするかというと、オイルの成分を代謝する力が弱い子供や高齢者、小さい動物(特に猫)には、オイルによっては、成分が強くなりすぎることがあり、十分注意が必要だからです。お子様のいらっしゃるご家庭では、Primaveraから子供用のスプレーも出ていますので、そちらを用いられると、より安心でしょう。小さな動物がいるご家庭では、アロマ製品は動物がいない部屋で使うように、気をつけましょう。

また、ミッシングされていないオイルの場合、続けて使い過ぎるとアレルギーを引き起こす可能性が高くなるので、自分に合ったオイルを数本用意して、交代で使うか、一本だけ用意する場合、使う頻度を一週間に二回ほどに、留めておくとよいでしょう。

色々な意味で敏感な方は、アロマ以外の、別の方法を試してみることをお勧めしますが、どうしてもアロマを使いたい場合、専門家に相談してから、オイルを選定し、使い方にアドバイスをもらうことをお勧めします。

最後に、アロマ製品は、植物の成分がかなり凝縮されたもので、もし生産過程で農薬を使った植物を使用している場合、その農薬の成分も凝縮されている可能性が高くなります。もちろん、生産元にもよりますが、特にシトラス系のオイルに関しては、必ずビオのものを用意するように、お勧めします。

Primaveraの製品は、少し大きめのMüller や Reformhaus、ビオのスーパーなどで購入できます。

もちろん、インターネットで注文することもできます。


2.  ハーブティー

お勧めは、カモミールティー (Kamillen) や、ラベンダーティー (Lavendel) です。

ハーブティーは、効果がマイルドなので、試しやすい方法でしょう。

3週間以上は、続けて同じハーブを用いないように気をつけることと、アロマオイルと同じように、お茶一般的に、農薬が濃度の高い状態で残存している可能性が高くなるので、こちらもビオの製品をお勧めします。

ビオのハーブティーは、スーパーの他、dm、Müller、Reformhausなどで購入することができます。

お勧めは、ビオのお茶やスパイスなどを扱っている、Lebensbaumなど、質が保証されている会社のものですが、普段飲むものとしては、dmのビオ製品でも、十分な品質でしょう。







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